昔遊びといったらのアレに挑戦!
こま侍さんが、子どもたちに「櫻田くんにこまを教えてくれる人!」と呼びかけると、たくさんの子どもたちが「はーい!」と元気よく手を挙げてくれました。たくさんのこま名人に囲まれて、こまの体験がスタートします。
こまは、こま本体と回すための紐に分かれており、一見回すのが難しそうです。しかし、子どもたちにかかれば教えるのはお手の物、紐の巻き方やこまの握り方などを手取り足取り教えてもらい、初めての私でもすぐに回せるようになりました。肩から力を抜いて腕を象の鼻のようにぶらんぶらんさせて、腕が前に出た瞬間に力強く送り出すように放すのがコツで、言葉にすると面白いですが、これがすごく良く回ったので、こま回しにこれから挑戦してみたいと思っている方は真似してみるといいかもしれません。激闘!こま長回し対決!
こまを回せるようになったら早速対戦!次は、5人の子どもたちとこま長回し対決をしました。ルールはとってもシンプルで、「3・2・1・ゴーシュ―ト!」という掛け声と同時に一斉にこまを回して、最も長く回した人の勝ちです。早速一戦目、子どもたちのこまはきれいに回っていましたが、私は緊張で失敗してしまいました。しかし、二投目でまさかの事態が発生。今度はわたしのこまも好調なスタートを切りました。会場は大盛り上がりで、こま侍さんも大はしゃぎです。しかし、1分を経過した瞬間から私のこまがゆらゆらしてきました。「止まるな!」私の心の声に応えてくれたのか、なんと1分54秒という記録を叩き出すことに成功しました。初めての人では上出来らしく、会場からはたくさんの拍手をもらいました。「なんて温かい場所なんだ」と思っていると、一位の子は2分42秒という記録を出していて驚愕。「次こそは!」という気持ちに切り替わっていましたが、惜しくもこまの体験は終了です。子どもたちの腕、恐るべし……。
けん玉の才能あり!?
次はけん玉を体験しました。けん玉は棒状の「けん」、一番大きなお皿の「大皿」、次に大きなお皿の「小皿」、けん先と反対側に位置する一番小さいお皿の「中皿」に玉を乗せて遊ぶもので、こちらは私も馴染みがありました。たくさんの子どもたちに技を教えてもらいながら久しぶりに挑戦。けん玉のコツは、膝をクッションのようにして玉を受け止めるようにお皿に乗せると私が小さい頃に教わったことがあったので、そのコツをフル活用して挑みました。最初は「大皿」「小皿」を難なく成功し、中皿に玉を乗せる「ろうそく」も少し苦戦しながら成功しました。次は少し難易度を上げて、玉を回転させた状態でけんに刺す「回しけん」と、玉を回転させずにけんに刺す「とめけん」に挑戦し、こちらも難なく成功。最後は難易度の高い「飛行機」に挑戦し、なんと2回目で成功!子どもたちは「できるようになるの早すぎ!」と私のけん玉の腕を絶賛してくれました。こま侍さんと子どもたちとハイタッチで喜びを共有し、子どもたちやこま侍さんとの心の距離が近くなった気がしました。
大皿チャレンジ!
最後は大皿チャレンジに挑みました。チャレンジ内容は、こま侍さん、スタッフさん、子どもたち、櫻田の9人で一列に並び、端から端まで一人も失敗せずに大皿まわしを成功させるというものでした。こま侍さんからスタートし、まさかの私が大トリ!?すごい緊張感の中、こま侍さんの「Pocci!さんと大皿チャレンジいきます!」という掛け声と同時にスタートしました。カッ、カッ、という音が徐々に私の方に近づいてきて、ついにその時が!「イエーーーーーイ!」見事に一発で成功させて、会場は大盛り上がり!私は子どもたちに負けないぐらいはしゃいでいて、この時、昔遊びの魅力にはまっていることに気づきました。
今回体験して一番驚いたのは、私が技を成功させると、子どもたちが自分のことのように全力で喜んでくれることでした。その様子を見て、喜びを共有することの楽しさと大切さが伝わってきて、昔あそび+は、大切なことを学べる場所でもあるんだなと感じました。
仙台でこま・けん玉の普及活動をしています。イベント出演や月一回の練習会などを行い、こま・けん玉を楽しんでいます。みんなとこま・けん玉をわちゃわちゃと楽しみたい、そしてこまやけん玉を、身近な遊びにしたいと思っています。