Pocci!地域団体 
体験記

県北スポーツ鬼ごっこ愛好会『県北280』

宝を奪え!守れ!スポーツ鬼ごっこ

私が体験してきました!

鈴木 桃香

Pocci!学生チーム

  1. 準備運動も鬼ごっこ⁉

    2025年4月末、宮城県大崎市で行われた、県北スポーツ鬼ごっこ愛好会「県北280」の活動を体験してきました。

    最初に自己紹介をし、私は「ももちゃん」と呼んでもらうことに。すぐにチームの皆さんは「ももちゃん」と呼んでくださり、あっという間に距離が縮まったように感じました。
    次に準備運動です。ストレッチだと思いきや、「しっぽ鬼」をするとのこと。「鬼ごっこの準備運動で鬼ごっこをするなんて!」と驚きました。
    「しっぽ鬼」のルールは簡単です。床に「しっぽ」に見立てたビブスを3枚バラバラに置き、スタートの合図とともに一斉にしっぽを取りに走ります。しっぽを取った人はそれをズボンの後ろに挟み、取れなかった人はそのしっぽを取りに追いかけます。時間内にしっぽを取れなかった人は、体育館の端から端まで往復して走らなければなりません。2回戦を行いましたが、私は一度もしっぽを取れず2往復走ることに。最近はあまり走る機会がなかったため、すぐに息が上がり、スポーツ鬼ごっこ本番を前にして体力を消耗してしまいました。

  2. チーム力が試されるスポーツ鬼ごっこ

    試合に入る前に、チーム代表者の佐々木拓真さんから鬼ごっこの歴史とスポーツ鬼ごっこのルール説明がありました。

    鬼ごっこの起源は約1300年前にまで遡り、「ことろことろ」という遊びがその始まりだそうです。そこから多くの種類が生まれ、現在では2000種類以上の鬼ごっこが存在するといいます。その中の一つであるスポーツ鬼ごっこは、普通の鬼ごっことは一味違います。最大の特徴は、相手チームの陣地にある“宝”を奪い合うこと。宝を取ると得点になり、その回数で勝敗が決まります。ただし、自分たちの宝も狙われるため、攻めつつ守ることが重要です。
    試合は、自陣にある2つの「Sエリア(セーフティエリア)」からスタートします。センターラインを越えて相手の陣地に入ると、タッチされて捕まるリスクがありますが、自陣のSエリアや宝の周囲を囲む「Tサークル」内では安全です。捕まえる際は、両手でしっかりとタッチするのがルール。たとえ捕まっても、自陣のSエリアに戻れば何度でも復活できます。
    仲間と協力しながら相手の宝を狙い、自分たちの宝を守る......。この駆け引きこそが、スポーツ鬼ごっこの魅力です。

  3. ドキドキワクワクの初試合

    ルール説明の後はチーム分けです。青・緑・オレンジの3チームに7人ずつ分かれ、私は青チームになりました。
    第1試合は青チーム対オレンジチーム。初戦から出場することになり、チームで作戦ボードを囲んでミーティングを行いました。私は自陣の宝を守るディフェンスを担当することに。試合開始前、同じチームの方が「腕を大きく広げれば相手は近寄れないよ」とディフェンスのコツを教えてくれ、それを早速実践してみました。
    試合序盤、青チームのオフェンス陣が絶好調で、なんと5連続で宝を奪取。勢いに乗っていたものの、オレンジチームも後半に巻き返し、あっという間に同点に追いつかれました。相手のオフェンスはとても素早く、一瞬の油断で宝を奪われてしまいます。後半は私もオフェンスとして挑戦しましたが、果敢に攻めたもののすぐに捕まってしまいました。
    それでも最終的には7対6で青チームが勝利。緊張と興奮が入り混じる、忘れられない初試合となりました。

    第2試合は緑チームとオレンジチームで、青チームはお休み。続く第3試合は青チーム対緑チームで、私は引き続きオフェンスを担当することになりました。第2試合を見て、相手のSエリアに入り、隙を見て宝を取るのがコツだと学び、それを試してみることに。しかし、Sエリアに入る前に捕まったり、入ってもタイミングを逃して自陣の宝を取られたりと、なかなか宝を取ることができませんでした。オレンジチームは非常に強く、試合は4対6で負けてしまいました。

  4. 大人も本気になれる楽しさ

    スポーツ鬼ごっこを初めて体験し、一度も宝を取ることはできなかったものの、試合中も試合後も「ももちゃん惜しかったね!」「頑張っていたね!」と皆さんから声をかけてもらい、とても励みになりました。また、子どもも大人も一緒になって本気になれることが、スポーツ鬼ごっこの楽しさだと感じました。
    チーム代表の佐々木さんは「初めてスポーツ鬼ごっこをした時に宝を取った面白さが忘れられず、どっぷりとハマっている」と話しており、その言葉がとても印象に残っています。私も次こそは宝を取れるよう、ぜひリベンジしたいです!

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