キンボールスポーツで使用されるボールは直径約1.2メートルもあります。その大きさから、飛んでくるスピードは遅いと思っていました。しかし、私が体験したところでは、打たれたボールは驚くほどのスピードで私に向かって飛んできました。ボールの重量はたった1㎏と、その大きさに比べて軽いものの、自分を狙って飛んでくる際の迫力はすさまじいものでした。初めて参加した人がその迫力に圧倒されるのも無理はありませんが、実際にプレーしていくうちに慣れ、その迫力こそがキンボールスポーツの魅力の一つではないでしょうか。

キンボールスポーツをプレーする中で、「そんな戦術があるの!?」と驚く場面が数多くありました。実際、キンボールスポーツは戦術が無限にあると言っても過言ではないほどにプレーの仕方を組み立てることができます。例えば、遠くにボールを打つと見せかけて手前で落としたり、2人で同時に打つかのように振る舞って相手を惑わせたりするなど、相手の裏をかいた戦術を考え、試合中に実践することができます。自分の考えた戦術で得点を決めた時の爽快感は格別であり、私が特に魅力を感じる要素の一つです。

キンボールスポーツでは、チームメンバー同士が絶えず声をかけ合います。相手がボールを打つまでどこに飛んでくるのか予測がつかないため、自分の位置や相手が打ってくる可能性のある場所にいる仲間に向けて、「そこに来るかも！」などと声をかけます。また、いいプレーを見せた仲間には「ナイスプレー！」と拍手を送り、チーム全体で盛り上がります。キンボールスポーツはコミュニケーションが非常に重要であり、一緒にプレーすることで簡単にチームワークを築くことができます。そのため、初対面の人でもすぐに楽しめる環境が整っています。初対面の人が集まるレクリエーションや交流の場でキンボールスポーツを試してみることを強くおすすめします。