太鼓は簡単なようで難しい
『叩けば誰でも演奏できる簡単な楽器と思われがちですが、シンプルが故に奥が深い楽器』という高橋さんの言葉が、インタビュー後も頭に残っていました。正直これまで「和太鼓は誰でも奏でることのできる簡単な楽器」というイメージを持っていたからです。しかし、利府太鼓での練習を通してイメージが一変しました。確かに、叩けば音は鳴ります。ただ、かっこよく魅せるためには、意識すべきことが山ほどありました。特に私が苦戦したのが「体から余計な力を抜く」ことです。叩くことだけに夢中になると、どうしても大きい音を出そうと肩に力が入り、全身の動きも固くなってしまいます。でも、意識的に力を抜いてみると、音の大きさも響きも見違えるほど良くなりました。その時あらためて、和太鼓は意識ひとつで音が変わる奥が深い楽器だと実感しました。
和太鼓ってかっこいい
練習を重ねるごとに、「和太鼓ってかっこいい!」という気持ちが溢れました。団員の方々の力強い演奏を間近で見ながら、その迫力に何度も感動して、有無を言わさぬこのかっこよさは、長年の鍛錬を経て辿り着けるステージなのだと悟りました。おかげで私も、常に高いモチベーションを保ちながら練習に参加することができました。
みんなが指導者
利府太鼓の練習では、高橋さんだけが指導するのではなく、団員同士でお互いの演奏について意見を出し合い仕上げていきます。実際に私も団員の皆さんからアドバイスをいただき、少しずつですが上達を実感することができました。和太鼓の技術を高め合えるこの環境は、お互いを信頼している証です。
ぜひ生の演奏を聴いてほしい
実際に和太鼓に触れてみて、簡単なようで奥が深いということを実感しました。そして、利府太鼓の雰囲気や強み、感動を体感することができました。ただ、和太鼓の魅力は、文字だけでは全てを感じ取ることはできません。この体験記を通して、利府太鼓に興味を持った方は、ぜひ演奏の場に足を運んでみてください!
平成2年ともすれば周囲のざわめきにかき消されそうな程の小さな音、それが利府太鼓の誕生を告げる鼓動でした。平成8年から和太鼓の第一人者、時勝矢一路氏の指導を受けるようになり、その上達ぶりは周囲もおどろくほどでした。これからも、私たちは常に本物を追い求め新しい形を取入れながらも、利府太鼓のカラーを失うことなく、和太鼓という最も簡単に音の出る楽器でありながら最も難しい楽器に、挑戦し取組んでまいります。
体験入団のお問い合わせ先:rifudaiko@yahoo.co.jp