Pocci!地域団体 
体験記

しおかぜホーム

子どもたちへの愛情で繋がる「しおかぜ食堂」

私が体験してきました!

鈴木 桃香

Pocci!学生チーム

  1. 緊張の料理体験

    「しおかぜ食堂」は宮城県松島町で運営されている子ども食堂です。月に一度、お弁当を作って必要としているご家庭に配布しています。今回はそのお弁当作りを体験させていただきました。

    普段ほとんど料理をしない私が、何を作るのか知らないまま体験することになり、少し緊張していました。スタッフの方に案内されて調理室に入ると、そこには調理台がいくつも並んでいて、学校の家庭科室を思い出します。お借りしたエプロンと三角巾を身に着け、しっかり手を洗って準備完了。調理台の上を見ると、すでに食材が準備されていました。

    まず目についたのは、大きなボウルに山盛りのご飯。そのご飯からツーンとした酸っぱい匂いが。酢飯のようです。続いて、15センチくらいの細長い容器に入った様々な具材。サーモン、イカ、とびこなど海鮮づくしです。そして他には、海苔、小さなすだれのようなものがありました。これはもしかして…

    「海苔巻き作りをお願いします」と、スタッフの方がおっしゃいました。

    海苔巻き!私にもできそう!
    作り方のお手本を見てから、さっそく挑戦。海苔にご飯を広げて具をのせ、巻いていきます。海苔にご飯を広げたら、具をのせて巻いていきます。順調かと思ったら、問題発生。端から具が飛び出てしまいました。

    海苔巻き、なかなか手強い。苦戦しつつも10本ほど巻き終えました。

  2. 忙しくても笑顔なスタッフの皆さん

    「しおかぜ食堂」は毎回50食以上のお弁当を作っています。夏休みなどの長期休みには、なんと100食超え!しかも1週間連続!今回体験した2倍の量を作ると思うと、途方に暮れてしまいそうです。

    体験中に周りにいるスタッフの皆さんを見てみると、慌ただしいながらも黙々と担当の調理をし、時折声を掛け合いながら笑顔でいらっしゃいました。

    「忙しくても笑顔で頑張れる理由はなんだろう?」そんな疑問が浮かびました。そして、あるスタッフの方とお話したとき、その答えが見つかったのです。

    その方は以前から他の子ども食堂にも携わっており、その理由を話してくださいました。きっかけは介護をしていたとき、ボランティアの方に助けてもらったことだそうです。その恩返しとして、子ども食堂のお手伝いを始めたと仰っていました。そして、子どもたちへの想いを伺うと「美味しいごはんをいっぱい食べておおきくなってほしい」とにこやかに語ってくださいました。

    お話を聞いて感じたことは、「しおかぜ食堂」に携わるようになったきっかけは人それぞれだとしても、子どもたちを想う気持ちは他のスタッフの皆さんもきっと同じだということです。そして、この想いが大変でも頑張れる力の源なのだと感じました。

  3. ごはんを作ってもらう側から作る側になって

    いつもは家族が作ってくれた食事を食べている私ですが、今回作る側になって気づいたことがあります。それは、食事を作ってくれる人がいるから美味しいごはんが食べれることです。当たり前のことだと思うかもしれません。ですが、普段の食事でその当たり前の貴重さを忘れていると感じました。

    また、体験で作った海苔巻きを食べてみて、自分で作って食べるとさらに美味しいと思いました。「しおかぜ食堂」では、今後子どもたちと一緒に料理を作って食べようという企画をしているそうです。そのときには、子どもたちにも自分で作って食べる美味しさを体験してもらいたいと思いました。

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