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宮城県キンボールスポーツ連盟

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世界が夢中!?「キンボールスポーツ」を宮城の子どもたちへ

世界が夢中!?「キンボールスポーツ」を宮城の子どもたちへ

皆さんは「キンボールスポーツ」を知っていますか?世界中で人気が高まっている老若男女誰もが参加できるスポーツです。宮城県石巻市と利府町を拠点に活動している「宮城県キンボールスポーツ連盟」は、学校でレクリエーションを行ったり、児童館などにキンボール用具の貸し出しを行いながら、地域の子どもたちがキンボールスポーツを楽しめる環境づくりに尽力されています。老若男女が参加できるキンボールスポーツの魅力とは?宮城県キンボールスポーツ連盟の高橋義行さんにお話を伺いました。

インタビュアー:櫻田凌那(Pocci!学生チーム)

直径約1.2mのボールを使ったスポーツ

――キンボールスポーツとは、どんなスポーツですか?
カナダの体育教師が考案したボールを使ったチームスポーツです。キンボールスポーツには「すべての人が体全体を使って楽しめる」という意味が込められています。4人1チームで3つのチームに分かれ、直径約1.2mのボールをサーブとレシーブを繰り返して得点していくのですが、ボールを落としてしまったチーム以外に1点が入ります。

――直径1.2mとは大きいボールですね!
そうですよね。小さなお子さんは大きなボールを見ただけでもテンションが上がっています!大きいですが、重さは1kgと軽く、小学校低学年の子でもチーム全員で協力すれば、うまく落とさずにレシーブできます。

キンボールスポーツには、サーブをする時にチームメンバー全員がボールに触れていなければならないというルールがあります。大人も子どもも参加できるスポーツとして世界中で人気が高まっていて、プロの世界大会も行われていますよ。

――世界大会もあるんですね。
YouTubeで「キンボールスポーツ世界大会」と検索をすると、凄い迫力の試合が見られますよ!ちなみに、私が教えている利府町のメンバーの中には、元日本代表として活躍していた方もいます。

――そんな身近なところに代表選手がいるんですね。ちなみに、大きなボールのお値段をお聞きしてもいいですか?
実はこのボール、一個6万円します(笑)

――わ〜!そんなに高いのですね!

独特な掛け声「オムニキン」!?

――試合を見せていただいたのですが、何か聞いたことがない言葉を叫んでいるのが気になりました。
それは「オムニキン!!」ですね。サーブをする時、「オムニキン!!」と大きな声で言うルールがあります。この声が審判に聞こえないと反則になってしまいます。

――オムニキンとはどういう意味ですか?
「すべての」を意味するオムニバスと、「運動感覚」を意味するキネスシスという英単語を略した言葉です。キンボールスポーツに込められた「すべての人が体全体を使って楽しめる」という意味にも繋がっています。

キンボールスポーツを続ける原動力

――高橋さんがキンボールスポーツに出会ったきっかけは何ですか?
10年以上前、職場の上司が宮城県キンボールスポーツ連盟の会長をしていて、その方から「キンボールスポーツをやってみない?」と誘われたのが始まりでした。初めは気乗りがしていなかったのですが、実際にやってみると意外と面白く、それから少しずつ続けてきて今に至っています。

――10年以上続けてこられた原動力は何でしょうか?
一緒に活動しているみんなが楽しんでくれることが原動力になっていますね。私の教えている利府町では、土曜日と日曜日に活動しているのですが、疲れている時や、明日の仕事が嫌だなと思っている日もあります。でも、キンボールスポーツをしていると夢中で、そのような気持ちも忘れてしまうんですよね。教える身として、まずは自分自身がキンボールスポーツを楽しむことで、本当の意味でキンボールスポーツの楽しさを伝えることができると思っています。

キンボールスポーツで実現したい「豊かな社会」

――高橋さんが宮城県キンボールスポーツ連盟で教えようと思ったのはなぜでしょうか?
キンボールスポーツを始めて10年以上、たくさんの楽しい体験をさせていただいたので、キンボールスポーツを紹介してくれた上司の方にも恩返しがしたいと思ったからです。そして、この楽しさを多くの人に伝え、参加してもらうことが、豊かな社会にもつながると思っています。

――高橋さんの思う「豊かな社会」とはどんな社会ですか?
たくさんの人と繋がりをもって楽しい時間を共有し、尊重し合える社会だと思います。キンボールスポーツは、1人ではプレーできません。それが社会に通じるものがあると思います。

――これからキンボールスポーツをやってみたいと思っている方へ、改めてその魅力を教えてください。
キンボールスポーツの魅力は、運動に苦手意識を持っている方でも気軽に参加できて楽しめるところです。スポーツはどうしても経験者や運動神経が高い人には適わないイメージがありますよね。キンボールスポーツは、運動が苦手な私でもすぐに夢中になれました。サーブも掛け声も、チーム全員で行うというルールがあるので、他のスポーツとは違い、ボールに触れられずに疎外感を感じることがないのも魅力だと思います。

また、学校に行きづらさを感じていたり、クラスのお友達と馴染めずにいるお子さんでも、キンボールスポーツを見ると興味を持ってくれて、参加してくれることがあります。キンボールスポーツに参加することで協調性や自主性も育むことができると思いますので、是非、気軽に参加してみてください。

Pocci!学生チームの「キンボールスポーツ体験記」を読む

宮城県キンボールスポーツ連盟

宮城県キンボールスポーツ連盟は、「キンボールスポーツが人々の絆を深め、豊かな社会を作り出す」を理念とし、キンボールスポーツの楽しさを多くの皆さんに知っていただくことを目標に活動しています。利府町、石巻市の会場を中心に日々練習を行っているほか、小中学校の学年行事や親子行事への講師派遣等、普及活動にも力を入れています。

宮城県キンボールスポーツ連盟は、「キンボールスポーツが人々の絆を深め、豊かな社会を作り出す」を理念とし、キンボールスポーツの楽しさを多くの皆さんに知っていただくことを目標に活動しています。利府町、石巻市の会場を中心に日々練習を行っているほか、小中学校の学年行事や親子行事への講師派遣等、普及活動にも力を入れています。

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